2025
11/27
根管治療後に痛いのはなぜ?いつまで続く?原因と対処法を解説
根管治療(こんかんちりょう)は、むし歯が神経まで進行した際に行われる治療のひとつで、歯の根の中を清掃・消毒し、細菌の再感染を防ぐ目的があります。しかし、治療後に痛みや違和感が続くことがあり、不安に感じる方も少なくありません。実際には、治療内容や体の反応によって一時的に痛みが出ることがあり、すべてが異常とは限りません。今回は、根管治療後に痛みが出る理由やその経過、対処法について東新宿の歯医者「東新宿じん歯科」が解説します。
1. 根管治療後に痛みが出る主な理由
根管治療後に痛みが出るのは、治療に伴う組織への刺激や、体の回復過程によるものが多くを占めます。以下に代表的な原因を紹介します。①治療による歯の根の周囲組織への刺激
治療の際、器具や薬剤が歯の根の先端近くまで届くことで、周囲の組織が刺激を受けて痛みを感じることがあります。これは一時的な反応と考えられており、時間の経過とともに軽減していくことがほとんどです。➁治療中に残った細菌による炎症
根管内の細菌を一度で完全に除去するのは難しく、わずかに残った細菌が再び炎症を引き起こすことがあります。この場合、鈍い痛みや腫れが続くことがあります。③噛み合わせの不調
治療後の詰め物や仮歯によって噛み合わせに微妙なズレが生じると、噛むたびに痛みが出ることがあります。これは歯の根や周囲組織に負担がかかっているサインです。④治療後の炎症による違和感
治療後に歯の根の先端で軽度の炎症が起こると、違和感や軽い痛みが数日続くことがあります。これは体が自然に回復する過程の一部と考えられています。⑤過去の歯の状態や治療歴の影響
過去に歯に強い負担がかかっていたり、複数回にわたる治療歴があると、治療後の痛みが出やすくなる傾向があります。これは歯の根や周囲の組織が敏感になっているためです。 治療後の痛みにはさまざまな要因が関与しており、痛みの程度や性質も人によって異なります。2. 根管治療後に痛みが続く期間の目安と経過
根管治療後の痛みは、治療の刺激や体の反応によって現れ方がさまざまです。一般的にみられる経過の目安や、注意したい症状について以下で解説します。①数日間の鈍い痛みは一般的
治療直後は歯の内部や周囲組織に刺激が加わっているため、2〜3日ほど鈍い痛みや違和感を覚えることがあります。これは自然な反応とされており、経過とともに落ち着いてくる場合があります。➁1週間以内におさまるケースが多い
1週間ほど経過すると、痛みが軽くなっていくケースがみられます。症状が少しずつ落ち着いていくようであれば、経過としては一般的とされています。③強い痛みや腫れがある場合は注意
治療後3日を過ぎても強い痛みが続いたり、歯ぐきが腫れてきた場合は、細菌の再感染や炎症の悪化が疑われます。早めに受診して原因を確認することが大切です。④噛んだときの痛みが長引く場合
噛んだときにだけ痛みを感じる場合は、噛み合わせの問題や根の周囲の組織が回復していないことが考えられます。このような痛みが1〜2週間以上続く場合もあります。⑤慢性的な違和感があるときは再評価が必要
治療後も数週間から1か月以上違和感が続く場合は、根の中に細菌が残っている可能性や、別の問題が隠れていることがあります。必要に応じて再治療や精密検査が行われます。 痛みの経過を観察しながら、長引く症状には適切に対応することが大切です。3. 自宅でできる対処法と歯医者に相談すべきタイミング
根管治療後の痛みが軽度な場合、自宅でできる対処法もありますが、一定の症状が見られる場合には歯医者への相談が必要です。以下にその目安を解説します。①市販の鎮痛薬の服用
軽い痛みや違和感であれば、市販の鎮痛薬を服用することで症状を和らげることができる可能性があります。ただし、使用方法や容量は必ず守るりましょう。➁硬いものや刺激物を避ける
治療後は噛んだときに痛みを感じやすくなっているため、硬い食品や熱すぎる・冷たすぎる飲食物は避けるのが望ましいです。刺激を減らすことで痛みが軽減されることがあります。③患部を清潔に保つ
治療後の歯ぐきや周囲の粘膜が敏感になっていることもあるため、うがいで口の中を清潔に保ちましょう。歯ブラシの使用時も優しく磨くよう心がけてください。④十分な睡眠とストレスの軽減
体の自然治癒力を保つために、十分な睡眠をとることやストレスを減らす生活を意識することも、痛みの軽減につながることがあります。⑤痛みが強くなったり腫れてきたら受診を
鎮痛薬が効かないほどの強い痛みや、歯ぐきの腫れ、膿が出るなどの症状が出た場合には、根の中で再感染や炎症が進行している可能性があります。早めの受診が必要です。 軽度の痛みには自宅での対処で改善する可能性もありますが、悪化や長引く症状には歯医者での対応が求められます。4. 東新宿の歯医者 東新宿じん歯科の根管治療
歯の根の治療(根管治療)は、歯を残すために最も重要な治療のひとつです。しかし「何度も通う必要がある」「再発しないか不安」「治療が難しいイメージがある」など、不安を抱えて来院される方が多いのも事実です。 東新宿じん歯科では、患者様が安心して治療に臨めるよう、精密機器の導入・徹底した感染管理・予後を見据えた治療設計を行っています。<東新宿じん歯科の根管治療の特徴>
① ラバーダム使用で再発リスクを減らすための環境づくり
治療中に唾液が入り込むと、細菌が感染源となり再発の原因になることがあります。 そのため当院では、治療する歯だけをゴムのシート(ラバーダム)で囲って守る方法を採用しています。② マイクロスコープによる精密治療
歯の内部を20倍以上に拡大して確認できるため、肉眼では分からない細かい問題まで把握可能です。 感染した部分をより確実に取り除き、治療の成功率を高めます。③ Ni-Tiファイルによる効率的な根管形成
柔軟性の高い専用器具を使い、複雑な形の根の中でも歯に余計な負荷をかけずに処置できます。 治療の質が安定し、患者様の負担も軽減されます。④ バイオセラミックシーラー・MTAなど高品質材料を使用
生体親和性の高い材料で三次元的に密封し、治療後の再感染リスクを低減します。⑤ 再治療・難症例にも対応可能
以前の治療がうまくいかなかった歯や、症状が進行したケースにも対応。 必要に応じて外科的処置(歯根端切除術)を行い、抜歯せずに歯を残せる可能性を広げます。 東新宿じん歯科では、歯の寿命を延ばすための「再発させない根管治療」を心がけています。 治療内容や回数、費用についても丁寧にご説明しますので、まずはお気軽にご相談ください。▼根管治療についての詳細はこちら
根管治療
まとめ
根管治療後に痛みが出るのは、一時的な炎症や治療による刺激によるもので、数日から1週間程度で軽快することが多いです。ただし、痛みが強い、腫れがある、長引くといった場合には再感染や噛み合わせの問題が関与している可能性もあるため、適切な判断が重要です。市販薬の使用や生活習慣の見直しも有効ですが、症状が改善しないときは無理せず歯医者に相談することが大切です。 根管治療後の痛みについてお悩みの方は東新宿駅徒歩1分の歯医者「東新宿じん歯科」までお問い合わせください。【監修】
東新宿じん歯科 院長 櫻田 尽
【経歴】
2013年3月 東京医科歯科大学卒業
2013年4月 東京医科歯科大学歯学部附属病院 臨床研修医
2014年4月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所 歯科医師
2020年10月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所 副院長
【所属学会・認定資格】
日本口腔インプラント学会 専修医
ITIメンバー
歯科医師臨床研修指導歯科医
インビザラインドクター
日本歯内療法学会 正会員
日本歯科審美学会 正会員