2025
11/21
根管治療とは?治療の内容・流れ・期間を解説
根管治療は、歯の内部にある神経や血管が細菌に感染した際に行う治療で、歯を残すうえで重要な役割があります。むし歯が深く進行した場合や、歯をぶつけた外傷などが原因で必要になることがあります。放置すると痛みや腫れが続くだけでなく、歯の内部や骨にまで影響が及ぶ可能性もあるため、適切な治療が欠かせません。今回は、根管治療が必要になるケース、その手順と流れ、期間の目安について東新宿の歯医者「東新宿じん歯科」が解説します。
1. 根管治療の目的と必要になるケース
歯の内部にある根管には神経や血管が通っており、歯に栄養を届ける重要な役割があります。しかし、むし歯が深く進行すると、この部分に細菌が入り込み、痛みや腫れを引き起こします。今回は根管治療が必要になる主なケースについて解説します。①むし歯の進行
むし歯が神経まで達すると、ズキズキした強い痛みが出ることがあります。この場合、細菌に感染した神経を取り除く必要があります。➁外傷による神経のダメージ
転倒や衝撃で歯をぶつけると、外から見えなくても神経が損傷することがあります。内部が壊死すると細菌が繁殖するため、根管治療が必要になることがあります。➂以前治療した歯の再感染
過去に根管治療をした歯でも、時間が経つと根の中で細菌が再び増えることがあります。詰め物の隙間から細菌が入り込むことが原因の一つです。④歯周病が原因の感染
歯周病が進行すると、歯ぐきの奥深くまで細菌が入り込み、根の周りに影響が出ることがあります。状況によっては根管治療が必要になる場合があります。 神経の炎症や細菌感染は自然に治ることはないため、根管治療によって感染源を取り除くことが重要です。 根管治療は、痛みの軽減や歯を残すための重要な選択肢となります。2. 根管治療の具体的な手順と治療の流れ
根管治療は、細菌に感染した歯の内部を清掃し、再感染を防ぐための処置を段階的に進めていきます。今回は一般的な治療の流れについて解説します。①麻酔と治療の開始
まず麻酔で痛みを感じにくい状態にし、歯の上部に小さな穴をあけて根管にアクセスします。この際、むし歯で傷んだ部分も丁寧に取り除きます。➁神経や汚れの除去
「ファイル」や「リーマー」と呼ばれる細い器具を使い、感染した神経や汚れを取り除きます。細かい作業が必要なため慎重に進められます。➂根管内の洗浄
薬剤を使って根管内を洗浄し、細菌や汚れを可能な限り減らします。これを行うことで治療後のトラブルの予防につながります。④薬剤を入れて経過を確認
根管内に薬を入れ、仮のふたをした状態で数日から1週間ほど様子を見ます。治療は複数回かかることが多く、通院の間隔が空きすぎると細菌が再び増える可能性があります。⑤根管充填
根管内がきれいになったら、再び細菌が入らないように薬剤を詰めます。これで内部の治療は終了です。⑥土台作りとかぶせ物
治療終了後は、歯の強度を補うために芯となる土台を作り、その上にかぶせ物を装着します。 このように段階を踏むことで、歯の内部を整え、長期的に使える状態を目指します。3. 根管治療にかかる期間と通院回数の目安
根管治療は、歯の内部を清掃し、細菌を減らす過程を丁寧に進める必要があるため、複数回の通院が必要になることが一般的です。今回は治療期間と通院回数の目安について解説します。①治療回数の目安
根管治療は、根管がシンプルな形か複雑な形かによって回数が変わります。一般的には3~5回程度の通院が必要とされています。➁治療期間の考え方
治療は1週間おきに進むことが多く、内部がきれいになるまでの期間が必要です。細菌の状態によっては期間が延びる可能性があります。➂感染の深さによる違い
むし歯が浅い場合と比べ、根の先まで細菌が進んでいる場合は治療が長引く可能性があります。感染の範囲が広いほど清掃が慎重に進められます。④再治療の場合
過去に根管治療をしている場合は、詰め物を取り除く作業が必要になるため、新しい治療より時間がかかることがあります。⑤治療終了後のかぶせ物の期間
根管治療が終わった後は、土台とかぶせ物の作製が必要です。この工程にも数回の通院が必要です。 通院の間隔が大きく空くと、細菌が再び増える可能性があるため、計画的に通院することが重要です。 治療期間には個人差がありますが、歯を長く使うために丁寧な処置が欠かせません。4. 東新宿の歯医者 東新宿じん歯科の根管治療
歯の根の治療(根管治療)は、歯を残すために最も重要な治療のひとつです。しかし「何度も通う必要がある」「再発しないか不安」「治療が難しいイメージがある」など、不安を抱えて来院される方が多いのも事実です。 東新宿じん歯科では、患者様が安心して治療に臨めるよう、精密機器の導入・徹底した感染管理・予後を見据えた治療設計を行っています。<東新宿じん歯科の根管治療の特徴>
① ラバーダム使用で再発リスクを減らすための環境づくり
治療中に唾液が入り込むと、細菌が感染源となり再発の原因になることがあります。 そのため当院では、治療する歯だけをゴムのシート(ラバーダム)で囲って守る方法を採用しています。② マイクロスコープによる精密治療
歯の内部を20倍以上に拡大して確認できるため、肉眼では分からない細かい問題まで把握可能です。 感染した部分をより確実に取り除き、治療の成功率を高めます。③ Ni-Tiファイルによる効率的な根管形成
柔軟性の高い専用器具を使い、複雑な形の根の中でも歯に余計な負荷をかけずに処置できます。 治療の質が安定し、患者様の負担も軽減されます。④ バイオセラミックシーラー・MTAなど高品質材料を使用
生体親和性の高い材料で三次元的に密封し、治療後の再感染リスクを低減します。⑤ 再治療・難症例にも対応可能
以前の治療がうまくいかなかった歯や、症状が進行したケースにも対応。 必要に応じて外科的処置(歯根端切除術)を行い、抜歯せずに歯を残せる可能性を広げます。 東新宿じん歯科では、歯の寿命を延ばすための「再発させない根管治療」を心がけています。 治療内容や回数、費用についても丁寧にご説明しますので、まずはお気軽にご相談ください。▼根管治療についての詳細はこちら
根管治療
まとめ
根管治療は、むし歯の進行や外傷などによって歯の内部に細菌が入り込んだ場合に必要となる治療で、歯を残すために重要な役割があります。治療は複数回の通院が必要になることがありますが、根管内を整えることで再感染の予防が期待できます。症状を放置すると治療が長引く可能性があるため、早めの相談が大切です。根管治療についてお悩みの方は東新宿駅徒歩1分の歯医者「東新宿じん歯科」までお問い合わせください。【監修】
東新宿じん歯科 院長 櫻田 尽
【経歴】
2013年3月 東京医科歯科大学卒業
2013年4月 東京医科歯科大学歯学部附属病院 臨床研修医
2014年4月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所 歯科医師
2020年10月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所 副院長
【所属学会・認定資格】
日本口腔インプラント学会 専修医
ITIメンバー
歯科医師臨床研修指導歯科医
インビザラインドクター
日本歯内療法学会 正会員
日本歯科審美学会 正会員