2025
11/15
ガミースマイルとは?主な原因と治療法を解説
ガミースマイルは、笑ったときに上の歯ぐきが大きく見える状態を指し、見た目の印象に影響する場合があります。歯ぐきが見える程度は個人差があり、骨格や歯、唇の動きなど複数の要因が組み合わさって生じます。そのため、原因を正しく把握することで、自分に合った治療方法を検討しやすくなります。ガミースマイルは病気ではありませんが、口元の変化を整えたいと考える方にとって、仕組みや特徴を理解することが役立ちます。今回は、ガミースマイルの特徴、主な原因、治療の考え方について東新宿の歯医者「東新宿じん歯科」が解説します。
【Before】治療前
【After】治療後
1. ガミースマイルの特徴と生じる理由
ガミースマイルとは、笑ったときに通常よりも広く上の歯ぐきが見える状態を指します。歯・歯ぐき・唇・骨格など複数の要素が関係しており、見た目の印象に影響する可能性があります。まずは、どのような理由で歯ぐきが見えやすくなるのかを整理しておくことが大切です。①歯の大きさや位置
歯が短く見える、または歯が低い位置から生えている場合、歯ぐきが相対的に目立ちやすくなります。矮小歯がある場合も歯ぐきの露出が強調されやすくなります。➁上唇の動きや筋肉の働き
笑う時に上唇が大きく持ち上がると、歯ぐきの露出量が増えます。上唇挙筋の働きが強い場合や、上唇が薄い場合は特に見えやすい傾向があります。➂噛み合わせ・前歯の位置
上の前歯が前に出ている、または下方向に位置していると、笑顔の際に歯ぐきが露出しやすくなります。噛み合わせの特徴によっても見え方が変わります。④上あご(上顎骨)の骨格的特徴
上顎骨が縦方向に長い、前に突出しているなどの骨格的要因は、歯ぐきが見える最大の要因となることがあります。骨格性の特徴は機能面にも影響することがあります。⑤歯ぐきの形・厚み
歯ぐきが厚い、発達している、歯を覆う量が多いと、歯ぐきの露出が増えやすくなります。 これらの要素は単独で起こる場合もあれば複数が組み合わさることもあります。口元の見え方を理解する際には、歯・歯ぐき・唇・骨格の4つが関係する点を押さえておくことが大切です。2. ガミースマイルに用いられる治療法
ガミースマイルの治療法は、原因や症状の種類によって治療方法が異なります。適切な治療を選ぶためには、まずどの要素が影響しているのかを見極めることが重要です。ここでは、それぞれの原因に対応する代表的な治療法を整理します。①歯ぐきが歯を覆う量が多い場合:クラウンレングスニング
歯ぐきや骨の位置を整え、歯を適切な長さに見せる処置です。歯の見える範囲が広がることで歯ぐきの露出を抑え、バランスの良い見た目を目指します。比較的一般的に行われる治療のひとつです。②上唇の動きが原因の場合:ボトックス治療
上唇を持ち上げる筋肉の働きを弱め、笑ったときの上唇の挙上を抑えます。効果は一定期間で薄れるため、継続的な施術が必要になります。③上唇の位置調整が必要な場合:リップポジショニング
上唇の裏側の粘膜を調整し、上唇が上がりすぎない位置に固定する外科的処置です。1回の施術で改善が期待でき、筋肉の動きを根本的にコントロールできる治療法です。④骨格が関係する場合:矯正治療
骨格が軽度の場合は、矯正治療で噛み合わせや歯の位置を整えることで歯ぐきの露出が改善することがあります。必要に応じてアンカースクリューを併用し、前歯の位置を調整します。⑤骨格性の影響が強い場合:外科矯正
上顎骨を移動させる外科手術を行う治療法です。骨格レベルで位置を整えることで、見た目だけでなく噛み合わせや機能面の改善も目指します。大きな変化を必要とするケースで選択されます。 原因は人それぞれ異なるため、自分の場合はどの要素が関係するのかを理解することが治療検討の第一歩になります。3. ガミースマイル治療のメリット・リスク・注意点
ガミースマイル治療を考える際は、メリットだけではなく、リスクや注意点も理解することが大切です。今回は代表的な点を順に解説します。 <メリット>①笑顔の印象が改善する
歯ぐきの露出が抑えられることで口元のバランスが整い、口元に自信を持てる可能性があります。②機能面が改善する場合がある
骨格や噛み合わせが関係している場合、治療によって「口が閉じやすくなる」「口腔内が乾燥しづらくなる」など、機能面の改善も期待できることがあります。 <デメリット・注意点>①外科処置にはダウンタイムがある
歯肉切除や外科矯正など外科処置が必要な治療では、腫れ・痛み・内出血などのダウンタイムが生じる場合があります。➁ボトックスは一定期間で効果が薄れる
ボトックスの効果は一時的であり、持続には数ヶ月ごとの追加治療が必要です。③原因が複合的な場合は治療の組み合わせが必要
単独の治療では十分な改善が得られない場合があり、複数の治療を併用するケースがあります。 治療を検討する際は、メリットとともにリスクや注意点を理解し、自身の希望と状態に合った方法を選ぶことが大切です。4. 東新宿の歯医者 東新宿じん歯科のガミースマイル治療
【症例①】ガミースマイル治療
Before(スマイル時)
After(スマイル時)
Before(正面)
After(正面)
【症例②】ガミースマイル治療
Before(スマイル時)
After(スマイル時)
Before(正面)
After(正面)
まとめ
ガミースマイルは、歯ぐきの位置、唇の動き、歯や骨格の特徴など複数の要素が関係して生じます。原因によって治療の方向性が異なるため、歯ぐきが歯を覆う量が多い場合はクラウンレングスニング、唇の動きが大きい場合はボトックスやリップポジショニング、骨格が関係する場合は矯正や外科矯正などが検討されます。自分のケースにどの要因が関係しているのかを知ることが、治療方法を選ぶ際の大切な判断材料になります。ガミースマイルについてお悩みの方は東新宿駅徒歩1分の歯医者「東新宿じん歯科」までお問い合わせください。【監修】
東新宿じん歯科 院長 櫻田 尽
【経歴】
2013年3月 東京医科歯科大学卒業
2013年4月 東京医科歯科大学歯学部附属病院 臨床研修医
2014年4月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所 歯科医師
2020年10月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所 副院長
【所属学会・認定資格】
日本口腔インプラント学会 専修医
ITIメンバー
歯科医師臨床研修指導歯科医
インビザラインドクター
日本歯内療法学会 正会員
日本歯科審美学会 正会員